第59回早慶ボクシング定期戦

soukei2013_back.jpg

soukei2013_back.jpg

soukei2013_back.jpg


【第59回ボクシング慶早戦〜3連覇をかけて〜】

 冬に行われる慶早戦2連覇に加え、今年度のリーグ戦でも早稲田に勝利している。そんな中で迎えるアウェイでの慶早戦。白熱した試合となった。

〈第1試合〉
 ライトフライ級のカードは昨年同様、本塾和田龍之介(理工4年)、対するは2部で全勝を成し遂げたインターハイチャンピオン、岩田翔吉(ス2年)。和田は高校から慶應ボクシング部に所属し、7年間の有終の美を飾るためこの試合に向け厳しい減量生活に耐えてきた。対するはやはりこの男であった。
試合開始序盤、和田の上下に散らしたジャブが岩田を捉える。そして岩田の攻撃をクリンチで逃れ、試合のペースを掴みかけたように思えた。しかし試合中盤、岩田の豪快に飛び込んだパンチが和田を捉え始める。その勢いに押され和田は後手になってしまい、攻め入れられる場面が増えてしまう。その後、3度のダウンを取られTKO負けとなってしまう。

〈第2試合〉
 フライ級両選手は本塾は松井祐樹(法政4年)、対するは高校からボクシングを始め、神奈川県から関東大会に出場した経験のある馬場友成(ス1年)。松井も和田と同じく高校からボクシング部に所属し、リーグ戦で2勝あげているポイントゲッターだ。
1R目、松井のスピーディーな攻撃が光る。サウスポーの馬場に対しジャブが当たり、顔に対して3つ目の攻撃が当たった。そして相手の左ストレートを避け自分の右ストレートを直撃させていた。しかし試合が進むごとに、松井のボディの少ない単調な攻撃を馬場は見切るようになってきた。そして試合終盤松井は右ストレートを当てようとするがそれを避けられコンビネーションで返されてしまう。それがポイントとなり、この試合松井の判定負けとなってしまう。

〈第3試合〉
バンタム級両選手は本塾杉山知義(経2年)、対するは早稲田主将の赤井雄介(政経4年)。赤井はリーグ戦では常にLW級で出場していたがこの日のために2階級下げてきた。その気持ちが試合にも出ていた。
試合開始のゴングが鳴ると同時に、赤井がガードを固めて前に出てきた。接近戦での打ち合いとなったが、杉山も手数を出し応戦する。杉山は必死に相手を回し、距離を取ろうとするがたちまち赤井が前進して距離を潰して来るため接近戦が続いた。試合終盤になると両者疲労が見え始めていたが、相手の赤井には気迫が見られ手数が減る事は無かった。杉山のパンチは赤井にクリンヒットしており、赤井はガードの上から手数で応戦する試合であったが、その手数にポイントを付けられ、非常に惜しくもポイント負けとなってしまう。

〈第4試合〉
ライト級両選手は本塾、絶対的なエースで主将、田中和樹(総3年)、対するは淡海昇太(教育3年)。リーグ戦でも対戦してるこの両者。お互いの手の内を知り尽くしている中、どう切り口を開いていくかに注目が集まった。
両者ジャブを尽き相手の出方を伺った。先手を出したのは田中だった。ジャブからの右ストレートを出したが空を切った。その後も田中がペースを掴んだ試合であった。この日の田中は非常に相手のパンチが見えていた。相手の攻撃を避け右ストレート、ガードを固めてからの攻撃全てが完璧とも言える内容であった。上下に散らし、ダウンこそ奪えなかったが安定した試合運びを見せ圧巻のポイント勝ちを見せた。

〈第5試合〉
ライト級両選手は本塾、昨年度の慶早戦及びリーグ戦出場を果たしている折敷出陸(法法2年)。対するはインターハイ3位の江口礼(ス3年)。今年度のリーグ戦で杉山知義と猛烈な打ち合いを制した選手である。
試合は早稲田江口の力強い左ジャブから始まった。体が折敷出より一回り大きく物凄いプレッシャーを放ち前に出てくるスタイルでやってきた。それを折敷出が避けカウンターを返すアウトボクシングを見せていた。そして1R目中盤になると、折敷出の先手が増えていった。距離を詰められる事はあるが折敷出のパンチの方が相手を捉えているように見えた。しかし3R目に入ると、江口のパンチが効き始めてしまう。試合終了間際、折敷出の足が止まったところをすかさず江口が狙った。折敷出は固まってしまったところに、左フックからの右ストレートをもらってしまいダウンを取られてしまう。それが大きく判定を左右し、ポイント負けを喫してしまった。

〈第6試合〉
ライトウェルター級両選手は本塾、先日の関西学院戦で大金星をあげた古山貫太郎(経2年)。対するは高校時、全日本選抜で3位になり、今年度全日本選手権の本戦にも出場している土田大輔(教育1年)。
試合は序盤から大きく動いた。長身サウスポーと非常にやりにくい相手であろうにも関わらず、古山はガードを固めて前へ出続けた。相手の懐に潜り込んでからの大きな左フックからの右ストレートがこの日は非常によく当たった。そして打ち終わりも接近戦に持ち込み、ボディからの左フックなど手数が止まらなかった。終始圧倒した古山は判定勝ちを収めた。この日1番の盛り上がりを見せただろう。

〈第7試合〉
ウェルター級両選手は、本塾梅津志門(商3年)。対するは今年度のリーグ戦と同じく東真也(理工2年)。今年度最終戦は俺だと意気込んでいた梅津。試合結果はいかに。
東の先手で試合の幕は開けた。足を使ってリズミカルに戦う東だがこの日は違った。気持ちが入っていたのかプレッシャーをかけ前に出るスタイルであった。しかし梅津はそれに動揺する事なく冷静であった。相手の左ジャブ3連発を見事全て避けきり、場内に歓声が鳴り響く。避けることでこんなにも盛り上がるのは梅津だけであろう。梅津の得意とする右ストレートを避けてのカウンター、そして奥手の左ボディが冴えていた。自分のアウトボクシングを貫き終始ポイントを稼いだ梅津が見事勝利を収め、2015年度の慶早戦は幕を閉じた。
今年度は3-4で早稲田に惜敗という結果で終わってしまったが、非常に拮抗した試合が多かった。来年、ホームでのリベンジにかける。