第57回早慶ボクシング定期戦

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【第57回早慶ボクシング定期戦~5年ぶりの勝利~】

 

平成25年12月8日は我がボクシング部にとって、かつてない熱気をもたらすことになる。永遠のライバル早稲田に4連敗を喫し、何としても5連敗は阻止したい背水の陣。試合結果もさることながら、試合内容も誇張抜きに未だかつてない波乱を見せる。

 

 

《第一試合》

フライ級の両選手は本塾松井祐樹、対する相手は強豪早稲田を率いる主将の原田選手。松井はチーム友野において最大のキーパーソンで、いつもエキサイティングな試合を見せチームの勝利に貢献している。

早慶戦一発目のゴングがなり、松井選手のリードで試合は進むと思いきやいきなりアクシデント。開始から間も無く敵選手の偶然のバッティング(頭突き行為)により松井選手の額から出血。新ルールに基づき出血が著しい場合はそこで試合終了となり、それまでの判定で勝敗が決する。結果は序盤から攻撃を惜しまなかった本塾に軍配が上がる。1-0。

 

《第二試合》

バンタム級①、本塾宮本典明と早稲田山崎選手。2年宮本は大学からボクシングを始め、少ないキャリアにも関わらず、今回遂に早慶戦メンバーに大抜擢されたホープである。相手は7年間の経験を積んだボクサー。果敢に攻め細かく順調にポイントを重ねていき、勝ち切れるかと思ったのも束の間、2R目に相手は豹変。今までの宮本の積み重ねを崩すかのごとく怒涛のラッシュ。相手の突然のラッシュに戸惑い、何度も立ち上がるものの2RでTKO負け。1-1。

 

《第三試合》

バンタム級②、田中和樹と早稲田佐藤選手。先にも述べた通り、和樹は高校からのエリートである。彼の出る試合は全て期待を裏切らない結果を出すが、全ての試合で和樹は勝って当然と思われているという、常人は感じることがない異質なプレッシャーと実は常に戦っている。

今回も2R目に強烈なストレートで一度のダウンを奪い、最後まで相手選手を圧倒し、いつTKOが出るかも時間の問題であった。相手選手は強者和樹に善戦し、クリーンヒットを当てるには至らなかったものの3R立ち続けた結果、本塾のポイント勝ちで試合終了。2-1。

 

《第四試合》

ライト級①、田中大智と早稲田江口選手。田中大智は現四年で去年までは我が部の主将としてチームをまとめてきた。これが引退試合となるのだが、相手は強豪の中の強豪。日本ランキング保持者の彼は今回の敵メンバーでも一番厄介な相手だったのではないだろうか。

序盤から小さく敵を翻弄したものの、相手の強烈なストレートがタイミング悪く田中大智が踏み込んだ瞬間を捉え、KO。起き上がろうとしたところをレフェリーに無理矢理止められ試合は幕を閉じる。2-2。

 

《第五試合》

ライト級②、友野直人と早稲田高橋選手。友野直人は現役主将で、不調が続く我がボクシング部をまとめ上げ、神風を吹かせた張本人である。

試合開始からお互い激戦を繰り広げるも、中盤から友野の執拗なボディ連打が放たれる。相手の動きは目に見えて鈍くなるが、そこを友野は見逃さない。細かい攻撃の中に強振を混ぜ何度もクリーンヒットを当てる。結果はポイント勝ち。3-2。

 

《第六試合》

ライトウェルター級①、梅津志門と早稲田淡海選手。彼はバンタム級②の田中和樹と同じく大学一年にも関わらず、高校からのキャリアと類稀なる技術が買われ、今回のメンバーに抜擢された。

一時彼のクリーンヒットに圧倒され、顔を腫らせてしまうものの冷静に対処。熱くならず的確に有効打を重ねて行く。ポイント勝ち。この時点で我が部の勝利が確定。会場が大きく湧き上がり学年の壁を超え喜びを分かち合った。4-2。

 

《第七試合》

ウェルター級②、三浦三四郎と早稲田伊藤選手。実は去年の早慶戦でも今回の対戦相手である伊藤選手と戦ったのだが、激戦ののち惜しくも僅差で敗退したこともあり、本人も相手もとても気合が入っていた。しかし運悪く開始6秒、前進し圧倒しているように思えた三浦を伊藤選手の不意打ちのフックが炸裂しそのまま倒れてしまう。本戦2度目のKOとなり、三浦のアピールも届かず試合終了となる。4-3。

 

 

第57回早慶ボクシング定期戦は、本塾ボクシング部が5年ぶりに、見事勝利することができた。ただ、結果的に勝利はしたものの、必ずしも相手より技術が優っていたというわけではなく、気持ちと勝利への執念で掴みとった勝利といえよう。今回の戦果に甘んじることなく、サポーター陣を始め選手共々、各々の勝てた理由、負けた理由を突き詰め、来年度の早慶戦2連覇に向けて、今後も日々鍛錬を積んでいく所存である。